手こぎボートに乗ってみた

博物館明治村というものがあるのだが、それは実は入鹿池という広大な池の畔にある。その池の畔には釣り客相手(?)の貸しボート屋兼軽食処がいくつかあり、それが気になって気になって仕方がなかったので、記憶にある限りでは初めて手漕ぎボートに乗ってみた。

写真は少し離れた場所から撮ったもの。上下逆になっているが、なぜかローカルで色々いじっても正しい向きにアップロードされない…。

  • 乗り込む

料金を支払いライフジャケットを借りて桟橋(これが揺れるもので、この時点でちょっとビビる)に行くと2人乗りボートが多数係留されていた。その中から最も陸から離れたものに乗り込もうとすると、当然ボートはもっと揺れる揺れる。まず手荷物をボートに乗せて、左右のバランスを崩さないように注意しながらボートに乗り、真ん中の席に、船首に背を向けるように座る。オールをセットして、オールの先を水の中に入れて(その方が船が安定する)、ロープを外して、心の準備をしてから何とか桟橋から離れて出航。なお、カップルで乗った場合など2人目の乗員がいる場合は、船尾側の席に船首側を向いて座ることになる。

  • 航行

船首に背を向けるように座ったため、進行方向は後向きになる。進むときは、オールが水中で船尾側(漕ぐ人から見て前)に行くように、手元ではオールを引くように動かす。引いたら、今度はオールの先が水から出る(先が上に動く)ように、手元では下に下げながら前に出し(オールの先は水面上を後ろ(船尾側)に動く)、オールの先を水入れて、最初の動作に戻る、というのを繰り返していく。なお、左右対称になるように動けばまっすぐ動くように思われるが、実際には力の入れ具合の差や波の状態によってまっすぐ進まないし、そもそも左右対称になるように動かすことが難しい。ちょうど車をバックしていくような感じで、後方の目標を見ながら進むことになりそう。なお、オールの先を見ると前/後があるので、水を効率的に掻く面が水面に直交するように動かすようにして、またあまり深く入れ過ぎない(オールと水面とがなす角が小さい)方が効率が良い(滑走するときは水面に並行になるようにすればロスが少ない)。左右に曲がるときは、慣れない間はとりあえず片方だけ漕ぐようにすれば良いかと。

  • 降りる

まずは桟橋まで何とか辿り着く。桟橋に直に横付けしないと、揺れすぎてとても降りれそうなものではないので、係留されていた場所ではなく、桟橋の先の方にある乗り降り場のような場所で降りてから、手でボートを係留場所まで引っ張っていけば良い(…今思えば、乗るときもそのようにすれば良かった)。

  • 注意点
    • 釣り客などはかなり遠くまで出ているが、慣れない間に遠くに行き過ぎるとかなり心細くなるので、桟橋から離れ過ぎないようにしたほうが良い。
    • また、ノートPCなど本当に壊れるとまずいものは持ち込まないこと(笑)
    • 水面からの照り返しのため、かなり日光に曝されるので、日焼け対策はしっかりしておくこと。
    • 上体を倒しすぎると、ボートが傾いて転覆するんじゃないかという不安があるので、ほどほどにしておくこと。


井の頭公園などのように周りにボートが(ぶつかるくらい)大量にいるわけではなく、池自体がかなり広く、航行ルールの制約も無い(?)ので、初心者が初めて乗って色々練習するには良いと思いました。