普通の自転車で東京湾をまわってきた

「最近体がなまってるな〜」………と思って、東京湾をほぼ一周して来た。普通の自転車で!
なお、自転車のスペックは3段変速・オートライト・27インチタイヤ・2万円程度のもの。普通に自転車屋さんに売っているシティサイクルとしては性能が良い方だとは思うが、あくまで普通の自転車であり、長距離高速走行用のロードバイク(いわゆるロードレーサー)ではない。

決行日は5/3。夜明け前に家を出るつもりで、目覚まし時計を5時にセットし、目覚めたのが7時半(笑)。
8時15分ころに自宅(目黒)を出発。まずは横浜まで向かう。
9時45分ころ、みなとみらいに到着。ここまでは順調なペース。

さらに南下して久里浜港(神奈川県)に向かうが…途中から高低差10m〜20m程度のゆるやかなアップダウンが、かなり長い区間、絶え間なく続く。しかも往々にして、頂上付近に歩道が狭いトンネルがあり、早くも一気に体力を消費する。全くスピードが出ない。脚もつりそうになる。途中の町で見つけた自転車屋さんでタイヤに空気を入れてもらい走りやすくなったものの、苦しいのは変わらない。久里浜港まであと2kmというあたりで精根尽き果てる…(←早すぎっと突っ込みたくなるが、自転車にとっては本当に厳しかった)。
午前中に久里浜港に着きたかったものの、到着したのは12時半ころ。フェリー乗り場の食堂で昼食(海軍カレー)を注文。混んでいたためなかなか出て来なかった上に、出てきた頃には船の改札が既に開始していたので、猛スピードで食べた。ちゃんとしたのを別の機会にゆっくりと横須賀に行って食べたい。

13時15分発の便に乗り、東京湾を横断する。船室から多数の船が見えた(実際のところ、船舶としては混雑する海域なのだろう)。椅子に座り眠る。
14時ちょうどくらいに金谷港(千葉県)に到着。

しばらく海岸沿いを走る。たまに歩道が狭いor無い箇所があったが、アップダウンが(海を渡る前に比べると)かなり少ないので、楽に進めた。

富津市に入る前あたりから海岸を離れる。何気に山に入っていたので、アップダウンがある。海を渡る前に比べると走りやすいものの、当然のごとく体力を奪われる。このあたりからは、登り坂は自転車を押して歩くことが多くなった。体力的に、家に帰る自信が無くなった。
君津市を越えたあたりからは、アップダウンがほとんど無くなった。国道沿いをひた走る。
袖ヶ浦市を越えた時に、いつの間にやら(地図で示された最短ルートではないが)湾岸の工場地帯沿いを走っていた。アップダウンが全く無い上に、歩道がとても広くてかなり走りやすい。このあたりからは、巡航速度(最速のギアで普通に漕ぐ。走りながらおおまかに計ったら17km/h程度だった。)で進む。工場の灯りを見ながら夕暮れになる。

19時半ころに千葉市のCBDの夜景が見える。ここから先は、ある程度地理が分かるので、急に元気になった。
21時40分頃に妙典(1年と少し前に住んでいた街)に着く。とても懐かしくなり、当時よく使っていたお店で夕食をとる。そのお店で、何と前職の先輩(当時私の目の前の席に座っていた)と出会う。
22時15分頃に妙典を出発し、都内に入る。23時40分頃、前職のビルに到着する。とりあえず(前職の時に)自転車通勤するのは不可能ではないことが分かった(3.11の直後は電車の混雑具合が尋常じゃなかったため、しばらくあの状態が続くのであれば本気で自転車通勤しようかと思っていた)。

後は淡々と自宅に向かう。新橋あたりで日が変わり、自宅に到着したのは0時45分頃。酸欠+体が冷えていたためか、頭痛に苦しみながら眠った。

今回の旅のルートを調べてみると、150〜160km程度の道のりだった。院生時代にやった琵琶湖一周(192km+自宅までの往復)よりは短いものの、アップダウンの量+年齢差を考えると、同程度、いやもっと大変な旅だった。今回は雨が降らず、厚すぎもせず、また日照時間が比較的長かったのが幸いだった。